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【判例】 連帯債務者の一部の者に対する債権の転付とその余の連帯債務者に対する債権の移転の有無 (平成3年5月10日最高裁)連帯債務者の一部の者に対する債権の転付とその余の連帯債務者に対する債権の移転の有無

(平成3年5月10日最高裁)

事件番号  平成2(オ)1330

 

最高裁判所の見解

一 弁護人又は弁護人を選任することができる者の依頼により

弁護人となろうとする者(以下「弁護人等」という。)と

被疑者との接見交通権が憲法上の保障に

由来するものであることにかんがみれば、

刑訴法三九条三項の規定による捜査機関のする接見又は

書類若しくは物の授受の日時、場所及び時間の指定は、

あくまで必要やむを得ない例外的措置であって、

これにより被疑者が防御の準備をする権利を不当に

制限することが許されないことはいうまでもない。

 

したがって、捜査機関は、弁護人等から

被疑者との接見等の申出があったときは、

原則としていつでも接見等の機会を

与えなければならないのであり、

これを認めると捜査の中断による支障が顕著な場合には、

弁護人等と協議してできる限り速やかな接見等のための

日時等を指定し、被疑者が弁護人等と防御の

準備をすることができるような措置を採るべきである

(最高裁昭和四九年(オ)第一〇八八号同五三年七月一〇日第一小法廷判決・

民集三二巻五号八二〇頁)。

 

そして、右にいう捜査の中断による支障が顕著な場合には、

捜査機関が、弁護人等の接見等の申出を受けた時に、

現に被疑者を取調べ中であるとか、実況見分、検証等に

立ち会わせているというような場合だけでなく、

間近い時に右取調べ等をする確実な予定があって、

弁護人等の必要とする接見等を認めたのでは、

右取調べ等が予定どおり開始できなくなるおそれがある場合も

含むものと解すべきである。

 

右のように、弁護人等の必要とする接見等を認めたのでは

捜査機関の現在の取調べ等の進行に支障が生じたり又は

間近い時に確実に予定している取調べ等の開始が

妨げられるおそれがあることが判明した場合には、

捜査機関は、直ちに接見等を認めることなく、

弁護人等と協議の上、右取調べ等の終了予定後における

接見等の日時等を指定することができるのであるが、

その場合でも、弁護人等ができるだけ速やかに

接見等を開始することができ、かつ、

その目的に応じた合理的な範囲内の時間を

確保することができるように配慮すべきである。

 

そのため、弁護人等から接見等の申出を受けた捜査機関は、

直ちに、当該被疑者について申出時において

現に実施している取調べ等の状況又は

それに間近い時における取調べ等の予定の有無を確認して

具体的指定要件の存否を判断し、右合理的な接見等の時間との関連で、

弁護人等の申出の日時等を認めることができないときは、

改めて接見等の日時等を指定して

これを弁護人等に告知する義務があるというべきである。

 

そして、捜査機関が右日時等を指定する際いかなる方法を採るかは、

その合理的裁量にゆだねられているものと解すべきであるから、

電話などの口頭による指定をすることはもちろん、

弁護人等に対する書面(いわゆる接見指定書)の

交付による方法も許されるものというべきであるが、

その方法が著しく合理性を欠き、弁護人等と被疑者との迅速かつ

円滑な接見交通が害される結果になるようなときには、

それは違法なものとして許されないことはいうまでもない。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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