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【判例】パチンコ景品買強殺事件 (平成3年2月5日最高裁)パチンコ景品買強殺事件

(平成3年2月5日最高裁)

事件番号  昭和60(あ)956

 

最高裁判所の見解

記録を精査しても、刑訴法四一一条を適用すべきものとは

認められない(本件は、被告人が、競馬、競輪などに狂奔し、

金融業者等から借金を重ねてその返済に苦慮した挙げ句、

パチンコ景品買いを営んでいたかねて親交のある被害者A(六九歳)が、

夜間は一人住まいで、多額の景品買入れ資金を手許に

保管していることに目をつけ、兇器用の石塊等を準備した上、

深夜右石塊で同人を殺害し、現金約一二八万円を強取したという

極めて悪費な犯行である。動機に酌量の余地はなく、

犯行は計画的であり、殺害の態様は、

足が不自由で非力な老人に対し、石塊で頭頂部を強打し、

転倒してもがきながら助けを求める同人の腹部を蹴り上げ、

更にとどめのため、同人の右耳付近を右石塊の角で強打するなどして

即死させたもので、甚だ執拗かつ残酷である。

 

被害者は、もともとは縁のない被告人を信頼して気を許していたものであり、

何の落ち度もないのに被告人の身勝手な動機から

その生命を奪われたものであって、

本件犯行の結果は重大であり、遺族の被害感情もまた深刻である。

 

加えて、被告人は、かつて深夜共犯者と雑貨商を営む老人宅に侵入して

同人を杉丸太で撲殺し、金品を強取した強盗殺人等の罪により

無期懲役に処せられた等の前科を有し、

右無期懲役の仮出獄中に敢行されたのが本件である。

 

以上のような本件犯行の罪質、動機、態様及び結果、

遺族の被害感情、被告人の犯罪歴等に照らすと、

被告人が現在反省していること、被告人の生育歴等を考慮しても、

被告人の罪責はまことに重大というほかなく、

原判決が維持した第一審判決の死刑の科刑は、

やむを得ないものとして当裁判所もこれを是認せざるを得ない。)。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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