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【判例】兵庫の2女性殺害等事件(平成25年11月25日最高裁)兵庫の2女性殺害等事件

(平成25年11月25日最高裁)

事件番号  平成22(あ)1931

 

最高裁判所の見解

本件は,被告人が,(1) 平成17年1月9日,

兵庫県内の被告人方において,交際していた女性(当時23歳)の

頭部付近をハンマーで殴打して殺害し,その直後に,

同女とともに被告人方に滞在していた同女の友人の女性(当時23歳)も

同様の態様で殺害し,同月11日頃,被告人方において,

各死体をのこぎり等で切断するなどして損壊し,

同月13日頃から同月16日頃までの間,同県内の海中等に

遺棄したという殺人,死体損壊,死体遺棄の事案,

(2) 覚せい剤の使用,所持の事案である。

 

量刑上重視すべき(1)の犯行は,資産家の息子と偽って交際し,

現金を与えるなどしていた女性から,

更に現金を強く要求されるとともに

頭髪を引っ張られるなどしたことに激高して

同女を殺害し,口封じのために同女の友人の女性も殺害したものである。

 

交際していた女性の殺害については,

上記のような被害者の言動に誘発された面はあるが,

その言動自体,資産家の息子を装うという被告人の嘘が招いたものであり,

友人女性については,特に落ち度は見当たらない。

 

殺害態様は,いずれもハンマーで頭部付近を数回殴打して

撲殺するという強固な殺意に基づく凶暴かつ残忍なものである上,

死体の身元判明を妨げるべく,のこぎり,出刃包丁等で,

頭部,両手両足を切断し,胴体を切り刻み,ペンチで抜歯をするなど,

各死体を徹底的に解体して海中等に投棄したことは,

非人間的かつ残虐性が顕著な犯行といわざるを得ない。

 

被害者2名の生命を奪った結果は極めて重大で,

遺族の処罰感情は峻烈である。

 

本件が,その犯行態様の残虐性等から

社会に与えた不安,恐怖も大きい。

 

被告人は,本件犯行自体は認めるものの,

犯行の態様等につき不合理な弁解に終始しており,

真摯な反省の情をうかがうことはできない。

 

以上のような諸事情に照らすと,

本件殺人が計画的なものでないことなどの事情を考慮しても,

被告人の刑事責任は極めて重大であり,

原判決が維持した第1審判決の死刑の科刑は,

当裁判所もこれを是認せざるを得ない。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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