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【判例】危険運転致死傷罪の幇助罪(平成25年4月15日最高裁)危険運転致死傷罪の幇助罪

(平成25年4月15日最高裁)

事件番号  平成23(あ)2249

 

この裁判は、

刑法208条の2第1項前段の危険運転致死傷罪の正犯者である

職場の後輩がアルコールの影響により正常な運転が

困難な状態であることを認識しながら,車両の発進を了解し,

同乗して運転を黙認し続けた行為について,

同罪の幇助罪が成立するとされた事例です。

 

最高裁判所の見解

刑法62条1項の従犯とは,他人の犯罪に加功する意思をもって,

有形,無形の方法によりこれを幇助し,

他人の犯罪を容易ならしむるものである

(最高裁昭和24年(れ)第1506号同年10月1日

第二小法廷判決・刑集3巻10号1629頁参照)

 

ところ,前記1のとおりのCと被告人両名との関係,

Cが被告人両名に本件車両発進につき

了解を求めるに至った経緯及び状況,

これに対する被告人両名の応答態度等に照らせば,

Cが本件車両を運転するについては,

先輩であり,同乗している被告人両名の意向を確認し,

了解を得られたことが重要な契機となっている一方,

被告人両名は,Cがアルコールの影響により正常な運転が

困難な状態であることを認識しながら,

本件車両発進に了解を与え,そのCの運転を制止することなく

そのまま本件車両に同乗して

これを黙認し続けたと認められるのであるから,

上記の被告人両名の了解とこれに続く黙認という行為が,

Cの運転の意思をより強固なものにすることにより,

Cの危険運転致死傷罪を容易にしたことは明らかであって,

被告人両名に危険運転致死傷幇助罪が成立するというべきである。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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