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【判例】非常上告事件において原略式命令破棄・無罪が言い渡された事例 (平成8年9月3日最高裁)非常上告事件において原略式命令破棄・無罪が言い渡された事例

(平成8年9月3日最高裁)

事件番号  平成8(さ)6

 

最高裁判所の見解

本件記録によると、平塚簡易裁判所は、平成七年五月三一日、

「被告人は、平成七年二月二七日午後六時五〇分ころから

翌二八日午前五時三〇分ころまでの間、

神奈川県愛甲郡a村bc番地のd付近道路に

普通乗用自動車を置き、もって、

夜間に道路上の同一の場所に引き続き

八時間以上駐車することとなるような行為をした。」

との事実を認定し、これに対し、

自動車の保管場所の確保等に関する法律一一条二項二号、

一七条二項二号、同法附則三項、同法施行令附則三項

その他の関係法条を適用して、

「被告人を罰金四万円に処する。これを完納することができないときは

金五〇〇〇円を一日に換算した期間(端数は一日に換算する)

被告人を労役場に留置する。第一項の金額を仮に納付することを命ずる。」

との略式命令を発付し、右略式命令は、

平成七年六月一五日確定したことが認められる。

 

しかしながら、同法附則三項によると、

同法一一条の規定は、当分の間、政令で定める

地域以外の地域において行われた行為については

適用しないとされているところ、

神奈川県愛甲郡a村は右「政令に定める地域」に当たらない

(同法施行令附則三項、二項一号、別表)から、

同村内において自動車が夜間に道路上の同一の場所に引き続き

八時間以上駐車することとなるような行為をすることは

禁止されていなかったのであり、

右略式命令の認定事実は罪と

ならなかったものといわなければならない。

 

そうすると、原略式命令は、法令に違反し、

被告人のため不利益であることが明白である。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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