保険契約者が死亡保険金の受取人を被保険者の「相続人」と指定した場合において相続人が保険金を受け取るべき権利の割合

(平成6年7月18日最高裁)

事件番号  平成3(オ)1993

 

最高裁判所の見解

保険契約において、保険契約者が死亡保険金の

受取人を被保険者の「相続人」と指定した場合は、

特段の事情のない限り、右指定には、

相続人が保険金を受け取るべき権利の割合を

相続分の割合によるとする旨の指定も

含まれているものと解するのが相当である。

 

けだし、保険金受取人を単に「相続人」と指定する趣旨は、

保険事故発生時までに被保険者の相続人と

なるべき者に変動が生ずる場合にも、

保険金受取人の変更手続をすることなく、

保険事故発生時において相続人である者を

保険金受取人と定めることにあるとともに、

右指定には相続人に対してその相続分の割合により

保険金を取得させる趣旨も含まれているものと解するのが、

保険契約者の通常の意思に合致し、かつ、

合理的であると考えられるからである。

 

したがって、保険契約者が死亡保険金の受取人を

被保険者の「相続人」と指定した場合に、

数人の相続人がいるときは、特段の事情のない限り、

民法四二七条にいう「別段ノ意思表示」である

相続分の割合によって権利を有するという指定があったものと

解すべきであるから、各保険金受取人の有する権利の割合は、

相続分の割合になるものというべきである。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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