入学選抜試験の答案と刑法159条1項にいう事実証明に関する文書

(平成6年11月29日最高裁)

事件番号  平成5(あ)498

 

最高裁判所の見解

本件入学選抜試験の答案は、試験問題に対し、

志願者が正解と判断した内容を所定の用紙の解答欄に記載する文書であり、

それ自体で志願者の学力が明らかになるものではないが、

それが採点されて、その結果が志願者学力を示す資料となり、

これを基に合否の判定が行われ、合格の判定を受けた志願者が

入学を許可されるのであるから、志願者の学力の証明に関するものであって、

「社会生活に交渉を有する事項」を証明する文書

(最高裁昭和三三年(あ)第八九〇号同年九月一六日第三小法廷決定・

刑集一二巻一三号三〇三一頁参照)に当たると解するのが相当である。

したがって、本件答案が刑法一五九条一項にいう

事実証明に関する文書に当たるとした原判断は、正当である。

 

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