処断刑超過による非常上告

(平成15年10月9日最高裁)

事件番号  平成15(さ)3

 

最高裁判所の見解

原略式命令は,

「被告人は,第1 公安委員会の運転免許を受けないで,

平成13年11月26日午後5時37分ころ,

大阪府高石市ab丁目c番付近道路において,普通乗用自動車を運転した,

第2 上記日時場所先交差点において,

信号機の表示する赤色の灯火信号に従わないで,

上記普通乗用自動車を運転して通行した,

第3 運転免許を亡失したことにより,大阪府公安委員会から

その再交付を受けたものであるが,亡失した免許証を

平成13年7月ころ発見したのに,

すみやかに住所地を管轄する公安委員会に返納しなかったものである。」

との事実を認定し,第1の事実につき

平成13年法律第51号による

改正前の道路交通法118条1項1号,64条を,

第2の事実につき道路交通法119条1項1号の2,7条,4条1項,

同法施行令2条1項を,第3の事実につき

上記改正前の道路交通法121条1項9号,107条1項3号を

それぞれ適用した上,被告人を罰金21万9000円に処し,

そのまま確定した。

 

しかし,上記第1,第2,第3の各罪に係る罰金刑の法定刑は,

それぞれ10万円以下,5万円以下,2万円以下であったから,

刑法45条前段,48条2項により併合罪処理をした場合における

罰金刑の処断刑は,17万円以下であった。

 

したがって,その上限を超える罰金刑を科した原略式命令は,

明らかに法令に違反しており,かつ,被告人のため不利益である。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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