刑法246条1項

(平成15年12月9日最高裁)

事件番号  平成13(あ)899

 

最高裁判所の見解

(1) 被告人は,他の1名と共謀の上,

病気などの悩みを抱えている被害者らに対し,

真実は,被害者らの病気などの原因がいわゆる霊障などではなく,

「釜焚き」と称する儀式には直接かつ確実に病気などを

治癒させる効果がないにもかかわらず,病気などの原因が霊障であり,

釜焚きの儀式には上記の効果があるかのように装い,

虚偽の事実を申し向けてその旨誤信させ,

釜焚き料名下に金員を要求した。

 

(2) そして,被告人らは,釜焚き料を

直ちに支払うことができない被害者らに対し,

被害者らが被告人らの経営する薬局から商品を購入したように仮装し,

その購入代金につき信販業者とクレジット契約(立替払契約)を締結し,

これに基づいて信販業者に立替払をさせる方法により,

釜焚き料を支払うように勧めた。これに応じた被害者らが

上記薬局からの商品売買を仮装の上クレジット契約を締結し,

これに基づいて信販業者が被告人らの管理する

普通預金口座へ代金相当額を振込送金した。

 

2 以上の事実関係の下では,被告人らは,被害者らを欺き,

釜焚き料名下に金員をだまし取るため,

被害者らに上記クレジット契約に基づき

信販業者をして立替払をさせて金員を

交付させたものと認めるのが相当である。

 

この場合,被告人ら及び被害者らが商品売買を仮装して

信販業者をして立替金を交付させた行為が

信販業者に対する別個の詐欺罪を構成するか否かは,

本件詐欺罪の成否を左右するものではない。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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