勾留の裁判に対する異議申立て棄却決定に対する特別抗告事件

(平成23年10月5日最高裁)

事件番号  平成23(し)376

 

この裁判では、

第1審裁判所が犯罪の証明がないことを理由として

無罪の言渡しをした場合と控訴審における勾留について

裁判所が見解を示しました。

 

最高裁判所の見解

第1審裁判所が犯罪の証明がないことを理由として

無罪の言渡しをした場合であっても,控訴審裁判所は,

第1審裁判所の判決の内容,取り分け無罪とした理由及び

関係証拠を検討した結果,なお罪を犯したことを疑うに足りる

相当な理由があり,かつ,刑訴法345条の趣旨及び控訴審が

事後審査審であることを考慮しても,

勾留の理由及び必要性が認められるときは,

その審理の段階を問わず,被告人を

勾留することができるというべきである

(最高裁平成12年(し)第94号同年6月27日

第一小法廷決定・刑集54巻5号461頁,

最高裁平成19年(し)第369号同年12月13日

第三小法廷決定・刑集61巻9号843頁参照)。

 

以上のような観点から見て,被告人に対して

犯罪の証明がないことを理由に無罪を言い渡した

第1審判決を十分に踏まえても,なお被告人が

罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由があり,

勾留の理由及び必要性も認められるとして

本件勾留を是認した原決定に所論の違法はない。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

判例をわかりやすく解説コーナー


スポンサードリンク