普通傷害保険契約の約款に基づき死亡保険金の支払を請求する場合における偶然な事故についての主張立証責任

(平成13年4月20日最高裁)

事件番号  平成12(受)458

 

最高裁判所の見解

本件各約款に基づき,保険者に対して死亡保険金の支払を請求する者は,

発生した事故が偶然な事故であることについて主張,

立証すべき責任を負うものと解するのが相当である。

 

けだし,本件各約款中の死亡保険金の支払事由は,

急激かつ偶然な外来の事故とされているのであるから,

発生した事故が偶然な事故であることが

保険金請求権の成立要件であるというべきであるのみならず,

そのように解さなければ,保険金の不正請求が容易となるおそれが

増大する結果,保険制度の健全性を阻害し,

ひいては誠実な保険加入者の利益を損なうおそれがあるからである。

 

本件各約款のうち,被保険者の故意等によって生じた傷害に対しては

保険金を支払わない旨の定めは,保険金が支払われない場合を

確認的注意的に規定したものにとどまり,

被保険者の故意等によって生じた傷害であることの主張立証責任を

保険者に負わせたものではないと解すべきである。

 

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