届出のない再生債権である過払金返還請求権

(平成23年3月1日最高裁)

事件番号  平成22(受)798

 

この裁判では、

届出のない再生債権である過払金返還請求権について,

届出があった再生債権と同じ条件で弁済する旨を定める

再生計画と上記過払金返還請求権の帰すうについて

裁判所が見解を示しました。

 

最高裁判所の見解

(1) 民事再生法178条本文は,

再生計画認可の決定が確定したときは,

再生計画の定め又は同法の規定によって認められた権利を除き,

再生債務者は,すべての再生債権について,

その責任を免れると規定する。

 

そして,同法179条1項は,

再生計画認可の決定が確定したときは,

届出債権者等の権利は,再生計画の定めに従い,

変更されると規定し,同法181条1項は,

再生計画認可の決定が確定したときは,

再生債権者がその責めに帰することができない事由により

届出をすることができなかった再生債権(同項1号)等は,

再生計画による権利の変更の一般的基準(同法156条)に従い,

変更されると規定する。

 

(2) 前記事実関係によれば,本件再生計画は,

届出のない再生債権である過払金返還請求権について,

請求があれば再生債権の確定を行った上で,

届出があった再生債権と同じ条件で弁済する旨を定めるが,

これは,過払金返還請求権については,

届出のない再生債権についても

一律に民事再生法181条1項1号所定の再生債権として扱う趣旨と解され,

上記過払金返還請求権は,本件再生計画認可決定が確定することにより,

本件再生計画による権利の変更の一般的基準に従い変更され,

その再生債権者は,訴訟等において過払金返還請求権を有していたこと及び

その額が確定されることを条件に,上記のとおり変更されたところに従って,

その支払を受けられるものというべきである。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

判例をわかりやすく解説コーナー


スポンサードリンク