所得税法施行令322条にいう「当該支払金額の計算期間の日数」の意義

(平成22年3月2日最高裁)

事件番号  平成19(行ヒ)105

 

この裁判では、

ホステスの業務に関する報酬の額が一定の期間ごとに計算されて

支払われている場合における,所得税法施行令322条にいう

「当該支払金額の計算期間の日数」の意義について

裁判所が見解を示しました。

 

最高裁判所の見解

(1) 一般に,「期間」とは,

ある時点から他の時点までの時間的隔たりといった,

時的連続性を持った概念であると解されているから,

施行令322条にいう「当該支払金額の計算期間」も,

当該支払金額の計算の基礎となった期間の初日から末日までという

時的連続性を持った概念であると解するのが自然であり,

これと異なる解釈を採るべき根拠となる規定は見当たらない。

 

原審は,上記4のとおり判示するが,

租税法規はみだりに規定の文言を離れて解釈すべきものではなく,

原審のような解釈を採ることは,上記のとおり,

文言上困難であるのみならず,

ホステス報酬に係る源泉徴収制度において

基礎控除方式が採られた趣旨は,できる限り源泉所得税額に係る

還付の手数を省くことにあったことが,

立法担当者の説明等からうかがわれるところであり,

この点からみても,原審のような解釈は採用し難い。

 

そうすると,ホステス報酬の額が一定の期間ごとに計算されて

支払われている場合においては,施行令322条にいう

「当該支払金額の計算期間の日数」は,

ホステスの実際の稼働日数ではなく,

当該期間に含まれるすべての日数を指すものと解するのが相当である。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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