抗告事件を終了させることを合意内容に含む裁判外の和解と抗告の利益

(平成23年3月9日最高裁)

事件番号  平成21(ク)1027

 

最高裁判所の見解

本件和解は,Aの遺産相続及びCの遺産相続に関する紛争につき,

原決定を前提とした上,相手方が支払う代償金を増額することなどを

合意してこれを全面的に解決する趣旨に出たものであることは明らかであって,

抗告人において本件抗告事件を終了させることを

その合意内容に含むものであったというべきである。

 

仮に,抗告人が,本件抗告の結果,

自らの主張が容れられる可能性の程度につき

見通しを誤っていたとしても,

本件和解が錯誤により無効になる余地はない。

 

そして,抗告人と相手方との間において,抗告後に,

抗告事件を終了させることを合意内容に含む

裁判外の和解が成立した場合には,

当該抗告は,抗告の利益を欠くに至るものというべきであるから,

本件抗告は,本件和解が成立したことによって,

その利益を欠き,不適法として却下を免れない

 

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