採石権侵害の不法行為を理由とする損害賠償請求事件

(平成20年6月10日最高裁)

事件番号  平成18(受)265

 

この裁判は、

採石権侵害の不法行為を理由とする損害賠償請求事件において,

損害の発生を前提としながら,

民訴法248条の適用について考慮することなく,

損害額を算定することができないとして請求を棄却した

原審の判断に違法があるとされた事例です。

 

 

最高裁判所の見解

事実関係によれば,上告人は本件和解前には

本件土地1についても採石権を有していたところ,

被上告会社は,本件和解前の平成7年7月20日から

同月27日ころまでの間に,

本件土地1の岩石を採石したというのであるから,

上記採石行為により上告人に損害が発生したことは明らかである。

 

そして,被上告会社が上記採石行為により

本件土地1において採石した量と,本件和解後に被上告会社が

採石権に基づき同土地において採石した量と

を明確に区別することができず,

損害額の立証が極めて困難であったとしても,

民訴法248条により,

口頭弁論の全趣旨及び証拠調べの結果に基づいて,

相当な損害額が認定されなければならない。

 

そうすると,被上告会社の上記採石行為によって

上告人に損害が発生したことを前提としながら,

それにより生じた損害の額を算定することができないとして,

上告人の本件土地1の採石権侵害に基づく損害賠償請求を棄却した

原審の上記判断には,判決に影響を及ぼすことが

明らかな法令の違反がある。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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