業務上過失致死被告事件

(平成13年2月7日最高裁)

事件番号  平成10(あ)677

 

最高裁判所の見解

被告人は,千葉県土木部a川改修事務所b建設課長として,

千葉県が発注したトンネル型水路部分を含む

国分川分水路建設工事の監督に当たるとともに,

千葉県が上記トンネル内に国分川や周辺の河川から

あふれ出た水が流れ込むのを防止する目的で

設置した構造物(以下「仮締切」という。)の管理を担当し,

本件事故発生の20分以上前の時点で,

仮締切が国分川や周辺の河川からあふれ出た水の水圧で

決壊する可能性を認識することができた。

 

また,仮締切は,千葉県が,

トンネル内の工事を請け負った者にゆだねることなく,

自ら占有して管理していた。

 

以上の事実関係の下では,被告人は,仮締切の管理に関して,

当時トンネル内で建設工事等に従事していた者の危険を回避すべき

義務を負っていたと解される上,

本件に際して仮締切の決壊を予見することができたというのであるから,

被告人には,仮締切の決壊による危険を回避するため,

トンネル内で作業に従事するなどしていた請負人の

作業員らを直ちに退避させる措置を採るべき

注意義務があるとした原判断は,

正当としてこれを是認することができる。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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