相続財産分与の審判前に特別縁故者に当たると主張する者が提起した遺言無効確認の訴えと訴えの利益の有無

(平成6年10月13日最高裁)

事件番号  平成3(オ)424

 

最高裁判所の見解

原審の右判断は是認することができない。

 

けだし、本件遺言が無効である場合に、

被上告人B1らが民法九五八条の三第一項所定の特別縁故者として

相続財産の分与を受ける可能性があるとしても、

右の特別縁故者として相続財産の分与を受ける権利は、

家庭裁判所における審判によって形成される権利にすぎず、

被上告人B1らは、右の審判前に相続財産に対し

私法上の権利を有するものではなく、

本件遺言の無効確認を求める法律上の利益を有するとはいえないからである。

 

そうすると、被上告人B1らの本件訴えは不適法であるから、

これを適法として本案の判断をし、

その請求を認容すべきものとした原判決には、

法令の解釈適用を誤った違法があり、

この違法が判決に影響を及ぼすことは明らかである。

 

右の違法をいう論旨は理由があるから、

原判決中の被上告人B1らの請求に関する部分を破棄し、

右訴えにつき本案の判決をした第一審判決を取り消した上、

右訴えを却下することとする。

 

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