研修医は労働基準法9条所定の労働者に当たるか

(平成17年6月3日最高裁)

事件番号  平成14(受)1250

 

この裁判では、

研修医は労働基準法9条所定の労働者に当たるかについて

裁判所が見解を示しました。

 

最高裁判所の見解

研修医は,医師国家試験に合格し,医籍に登録されて,

厚生大臣の免許を受けた医師であって

(医師法(平成11年法律第160号による改正前のもの。

以下同じ。)2条,5条),医療行為を業として

行う資格を有しているものである(同法17条)ところ,

同法16条の2第1項は,医師は,免許を受けた後も,

2年以上大学の医学部若しくは

大学附置の研究所の附属施設である病院又は

厚生大臣の指定する病院において,

臨床研修を行うように努めるものとすると定めている。

 

この臨床研修は,医師の資質の向上を図ることを目的とするものであり,

教育的な側面を有しているが,そのプログラムに従い,

臨床研修指導医の指導の下に,

研修医が医療行為等に従事することを予定している。

 

そして,研修医がこのようにして医療行為等に従事する場合には,

これらの行為等は病院の開設者のための労務の遂行という側面を

不可避的に有することとなるのであり,

病院の開設者の指揮監督の下にこれを行ったと評価することができる限り,

上記研修医は労働基準法9条所定の労働者に当たるものというべきである

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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