窃盗犯人が所有者以外の者の占有する財物を窃取した場合における刑法244条1項の適用と同項の親族関係

(平成6年7月19日最高裁)

事件番号  平成6(あ)234

 

最高裁判所の見解

本件は、被告人が、A株式会社(代表取締役B)の所有し、

被告人と六親等の血族の関係にあるCの保管する現金を

窃取したという事案であるところ、窃盗犯人が

所有者以外の者の占有する財物を窃取した場合において、

刑法二四四条一項が適用されるためには、

同条一項所定の親族関係は、窃盗犯人と財物の占有者との間のみならず、

所有者との間にも存することを要するものと解するのが相当であるから、

これと同旨の見解に立ち、被告人と財物の所有者との間に

右の親族関係が認められない本件には、

同条一項後段は適用されないとした原判断は、正当である。

 

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