練馬区中村橋派出所二警察官殺人事件

(平成10年9月17日最高裁)

事件番号  平成6(あ)341

 

最高裁判所の見解

所論にかんがみ記録を調査しても、

同法四一一条を適用すべきものとは認められない

(本件犯行当時、被告人が心神喪失又は

心神耗弱の状態になかったとした原判決の判断は、

正当として是認することができる。

また、本件は、銀行強盗等をするには警察官から

けん銃を奪うしかないと考え、自宅近くの派出所に狙いを定め、

あらかじめ偵察用のレンタカーを借り受け、

双眼鏡を購入し、警察官殺害の凶器としてサバイバルナイフ、

血を拭き取るためのタオル、指紋を残さないための軍手を用意するなど

周到な準備をした上、人通りの少なくなった深夜に現場に赴き、

レンタカー内から双眼鏡で偵察するなどした後、

勤務中の警察官の背後からいきなり襲いかかり、

所携のサバイバルナイフでその背部、胸部を連続して突き刺し、

急を知って駆けつけた相勤の警察官の胸部等をも

数回突き刺してけん銃を奪おうとしたが、

警察官らが抵抗したためけん銃強取の目的は遂げなかったものの、

右警察官両名をいずれも殺害したという事案であって、

罪質は極めて悪質であり、動機に酌量の余地はなく、

計画的な犯行で、その態様も執ようかつ残虐であり、

結果も極めて重大であることなどに照らすと、

被告人の生育歴、犯行時の年齢、前科・前歴のないことなど、

被告人のために酌むべき事情を十分考慮しても、

被告人の罪責は誠に重く、原判決が維持した第一審判決の死刑の科刑は、

当裁判所もこれを是認せざるを得ない。)。

 

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