自動車損害賠償保障法10条

(平成5年3月16日最高裁)

事件番号  平成3(オ)260

 

最高裁判所の見解

所論の点に関する原審の事実認定は、

原判決挙示の証拠関係に照らして首肯するに足り、

右事実関係の下において、上告人は

本件事故につき自動車損害賠償保障法(以下「自賠法」という)三条所定の

運行供用者責任を負うものというべきであるから、

被害者の相続人に自賠法七二条一項の規定による損害のてん補をして、

そのてん補額の限度において右相続人が

上告人に対して有する損害賠償請求権を代位取得した

被上告人の上告人に対する本訴請求は理由があるとした原審の判断は、

正当として是認することができる。

 

論旨は、原審の専権に属する事実の認定を非難するか、

又は独自の見解に立って原判決を論難するものにすぎず、

採用することができない。

 

同第二点について

自賠法一〇条にいう「道路…以外の場所のみにおいて

運行の用に供する自動車」であっても、

その本来の用途から外れて道路上を走行中に事故が発生して、

自動車損害賠償責任保険の被保険者以外の者の

自賠法三条の規定による損害賠償責任が生ずる場合には、

右事故につき、自賠法七一条に規定する政府の

自動車損害賠償保障事業の適用があるものと解するのが相当である。

 

これを本件についてみるのに、原審の適法に確定した事実関係によれば、

本件事故を起こした車両(フォークリフト)は

右自動車に該当するが、本件事故は右車両が道路上を走行中に発生し、

自動車損害賠償責任保険の被保険者ではない上告人の

自賠法三条の規定による損害賠償責任が生ずる場合であるというのであるから、

右事実関係の下において、本件事故につき、

政府の自動車損害賠償保障事業の適用があるとした原審の判断は、

正当として是認することができる。論旨は採用することができない。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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