裁判所に対する虚偽の賃貸借契約書の提出と競売入札妨害罪の成否

(平成10年7月14日最高裁)

事件番号  平成10(あ)385

 

最高裁判所の見解

原判決の認定によれば、被告人は、A、B及びCらと共謀の上、

徳島地方裁判所が不動産競売の開始決定をした大和ら所有の土地建物について、

その売却の公正な実施を阻止しようと企て、同裁判所に対し、

賃貸借契約が存在しないのにあるように装い、

右土地建物は既に他に賃貸されているので取調べを要求する旨の上申書とともに、

AらとB、Cとの間でそれぞれ競売開始決定より前に

短期賃貸借契約が締結されていた旨の内容虚偽の

各賃貸借契約書写しを提出したというのであるから、

被告人に刑法九六条の三第一項所定の偽計による

競売入札妨害罪が成立することは明らかであり、

これと同旨の原判決の判断は、正当である。

 

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