裁判所法3条にいう「法律上の争訟」

(平成21年9月15日最高裁)

事件番号  平成20(受)1565

 

この裁判は、

宗教法人の所有する土地の明渡しを求める訴えが,

法律上の争訟に当たらず,不適法とされた事例です。

 

最高裁判所の見解

本件記録によれば,上記懲誡規程5条1号は,

「宗制に違反して甚だしく本派の秩序を紊した」ことを

剥職事由として定めているところ,包括法人において,

法階は,管長が叙任することとされているのであるから

(管長及び管長代務者規程3条1項6号,法階規程1条2項),

被上告人の上記行為が上記剥職事由に該当するか

否かが問題となっているのであれば,

必ずしも宗教上の教義ないし信仰の内容に立ち入って審理,

判断する必要はなかったものと考えられる。

 

しかし,上告人は,被上告人の

上記行為が懲誡規程4条1項3号所定の

擯斥事由に該当する旨主張しているのであって,

この主張及び上記擯斥事由の内容に照らせば,

本件訴訟の争点である上記擯斥処分の効力の有無を判断するには,

宗教上の教義ないし信仰の内容に立ち入って審理,

判断することを避けることはできないから,

上告人の訴えは,裁判所法3条にいう「法律上の争訟」に当たらず,

不適法というべきである。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

判例をわかりやすく解説コーナー


スポンサードリンク