補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律29条1項違反の罪(補助金等不正受交付罪)

(平成22年10月12日最高裁)

事件番号  平成20(あ)1712

 

この裁判は、

保管又は処分した国産牛肉の量に応じて交付される補助金につき,

対象外の牛肉等を上乗せして補助金の交付を受けた場合,

補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律

29条1項違反の罪(補助金等不正受交付罪)は,

交付を受けた補助金全額ではなく,上乗せした牛肉に係る

受交付額について成立するとされた事例です。

 

 

 

最高裁判所の見解

本件において,補助金等に係る予算の執行の適正化に関する

法律29条1項違反の罪は,

牛肉在庫緊急保管対策事業若しくは

市場隔離牛肉緊急処分事業の対象となる

国産牛肉以外の牛肉又は実在しない牛肉に係る

補助金の受交付額について成立すると解されるから,

交付を受けた補助金全額について同罪の成立を認めた

第1審判決及びこれを是認した原判決は,

法令の解釈適用を誤ったものといわざるを得ない

(最高裁平成19年(あ)第1352号

同21年9月15日第二小法廷決定参照)。

 

しかしながら,上記の誤りは同罪の成否には影響を及ぼさない上,

原判決の認定判示したその余の量刑事情に照らすと,

その誤りを是正し検討しても,

原判決の宣告刑は不当であるとはいえないから,

本件につき,いまだ刑訴法411条を適用すべきものとは認められない。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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