静岡,愛知の連続強盗殺人等事件

(平成18年3月2日最高裁)

事件番号  平成14(あ)647

 

最高裁判所の見解

本件各犯行中,Aに対する強盗殺人事件は,

被告人が,同せいしていた同女の財産を奪うため,

睡眠導入剤等をひそかに混入させたコーヒーを同女に飲ませて

こん睡させた上,覚せい剤を注射して中毒死させたものであり,

また,Bに対する強盗殺人事件は,被告人が,

共犯者と共謀の上,借金をしていたBからその返済等を免れる目的で,

同女の後頭部を背後からいきなり鉄パイプで殴打して

卒倒させた上,至近距離から,後頭部に向けてけん銃を発射して

殺害したものであって,いずれも強固な犯意に基づき,

落ち度のない被害者を冷酷,非情な手段で

殺害した極めて悪質な犯行である。

 

両事件とも,金銭的利欲のために犯した計画的な犯行であって,

動機に酌量の余地はないし,結果はもとより重大であるところ,

遺族らの被害感情も厳しく,社会的影響も大きい。

 

その上,被告人は,死体遺棄の共犯者に対する口封じのため,

けん銃を使用した殺人未遂も行っている。

 

以上の事情に照らすと,被告人が,

Aに対する強盗殺人事件以外については,

事実をおおむね認めていること,

死亡した被害者両名の死を悼む心情が見受けられることなど,

被告人のために酌むべき事情を十分考慮しても,

原判決が維持した第1審判決の死刑の科刑は,

やむを得ないものとして当裁判所もこれを是認せざるを得ない。

 

・全文はこちら(裁判所ホームページの本裁判のページ)

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